『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』 (読書ノート)

このページは、アダム・グラント, 楠木建『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』(三笠書房) の読書ノートページです。

注意

  • このページを作ったひとが自分の理解と読み返しの目印のために記載しているため (また著作権の侵害を避けるため) 網羅性はありません。

書籍の目次

- PART 1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか
  いま「与える人」こそ、幸せな成功者となる 

    - 誰が「成功のハシゴ」をのぼるのか──ある投資家のストーリー 
    - やり手の起業家が選ぶ相手とは 
    - ビジネスは「大きなチーム」で動いている 
    - 報酬が百倍になったアドバイザー 
    - お金と幸せ、どちらを優先するか 

- PART 2 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ
  「与える人 (ギバー)」の才能① 「ゆるいつながり」という人脈づくり 

    - 一人の男が大企業を破綻に追い込む 
    - 仮面をかぶった「泥棒」は誰だ 
    - 写真を見ただけでわかること 
    - SNSの情報はこう活用する 
    - 「コンピュータ・オタク」が世界一の“人間関係”を築く時代 
    - 人と会うまえに考えておきたいこと 
    - こんな「ちょっとしたお節介」の効果 
    - 「休眠状態のつながり」とは 
    - 「五分間の親切」からすべてがはじまった 
    - この発想ができる人こそ求められている 

- PART 3 チームの総力を活かせる人
  「与える人 (ギバー)」の才能② 利益の「パイ」を大きく増やす働き方 

    - 『ザ・シンプソンズ』のすごい仕掛け人 
    - いまや「仕事ができる」のは、こんな人たちである 
    - あの偉大な建築家の「黒い人生」 
    - 才能ある人が、なぜ凋落(ちょうらく)するのか 
    - 「僕は優れた一兵卒になりたい」 
    - 優秀だから尊敬される人、妬(ねた)まれる人 
    - 手柄を“独り占め”にする心理 
    - 人を動かす人が、必ずやっていること 
    - 「自分という箱」から出る方法 
    - 結婚祝いの品はハズレが多い──なぜか 

- PART 4 荒野で“ダイヤモンド”を見つける法
  「与える人 (ギバー)」の才能③ 可能性を掘り出し、精鋭たちを育てる 

    - 大統領の“側近”に選ばれし男 
    - 「スター」を育てる確実な方法 
    - 原石は“見つける”のではなく“磨く” 
    - 「天賦の才」は生まれつきのものか 
    - 「隠れ役立たず」を見分ける 
    - 名選手をつくるコーチのやり方 
    - こんな「プライド」と「メンツ」は捨てなさい 
    - 人間は“才能”で決まるのか 
    - マイケル・ジョーダンの「史上最悪の失敗」 

- PART 5 「パワーレス」の時代がはじまった
  「与える人 (ギバー)」の才能④ 「強いリーダーシップ」より「影響力」 

    - その弱点は「大きな強み」になる 
    - スーツにコーヒーをこぼしただけなのに 
    - トップ営業マンの、すごい「逆転の発想」 
    - 眼鏡販売店での「驚きの実験」 
    - 投票率を一気に上げる「このひと言」 
    - 知らずしらずのうちに心をつかむ「説得術」 
    - 身につけるべきは「質問力」 
    - 「他人に好かれる人」の行動 
    - なぜ「下心」はバレるのか 

- PART 6 「与える人」が気をつけなければならないこと
  「成功するギバー」の、したたかな行動戦略 

    - やる気に火がつく「エンジン」とは 
    - “全米ワースト1の学校”を救うために 
    - 「意味のない仕事」に誰もが燃え尽きる 
    - 人助けは「まとめてやる」 
    - 「百時間ルール」を決めておく 
    - 「自己犠牲」から「楽しみ」へ 
    - まるで「心の筋肉」を鍛えるように 
    - それは大金持ちになるための「一番の近道」 

- PART 7 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
  「いい人」だけでは絶対に成功できない 

    - 踏みつけられる人、大事にされる人 
    - 「愛想のよさ」ほど当てにならないものはない 
    - 「共感の罠」から抜け出す法 
    - 「テイカー」と、どうつき合えばいいのか 
    - 「○○さんのために」がすごい力を生む 
    - この“ひと押し”が昇給を勝ちとる 
    - 「いい人症候群」という落とし穴 
    - 「ギブ・アンド・テイク」の形は一つではない 

- PART 8 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」 
  未来を変える「因果応報」のルール 

    - 「ズルい人ほど得をする」──それは本当か 
    - 人間が「お互いを助ける」理由 
    - 難しい商談を勝ちとった“切り札” 
    - 二人の「アダム・リフキン」 
    - 人が節電に走る「意外な動機」 
    - 相手の望みをかなえ、自分の欲しいものを手に入れる 
    - 「テイカー」を「ギバー」に変えられるか 

- PART 9 「成功への道」を切り拓く人たち
  あとに続くのは誰だ 

    - 頭のいい人ほど早く行動している 
    - 「与える人」は“その一歩先”を見る 

どんな本?

  • 人間には「ギバー」(人に多くを与える人)、「テイカー」(人から多くを取る人)、「マッチャー」(バランスをとる人)、の3つのタイプがあり、特にギバー (特定の条件を持つギバー) が成功しやすい理由を研究結果や事例を交えて説明した本

出てくる言葉と章・節

言葉 章・節
レック PART 2 > 写真を見ただけでわかること
恩送り (Pay forward) PART 2 > 「五分間の親切」からすべてがはじまった
特定人物固有信用 PART 3 > 優秀だから尊敬される人、妬まれる人
ブルーマー (才能を開花させる人) PART 4 > 「スター」を育てる確実な方法
立場固定
埋没費用の誤謬 (サンクコスト効果)
PART 4 > こんな「プライド」と「メンツ」は捨てなさい
プラットフォール効果 PART 5 > スーツにコーヒーをこぼしただけなのに
コアバリュー (倫理的価値基準)
ファイト・オア・フライト (闘争・逃走) 反応
テンド・アンド・ビフレンド (世話し、味方する) 反応
PART 6 > 「自己犠牲」から「楽しみ」へ
倫理的満足感 (ヘルパーズ・ハイ) PART 6 > それは大金持ちになるための「一番の近道」
贈与経済 PART 8 > 人間が「お互いを助ける」理由

他の書籍等との内容の関連

  • 自己成就予言 (『スターを育てる確実な方法』)
    7つの習慣 1 『インサイド・アウト』 (「自己達成予言」)

  • 特定人物固有信用、信用口座 (「優秀だから尊敬される人、妬まれる人」)
    7つの習慣 1 『信頼口座』

  • 電力の近隣比較結果を住民に知らせたあと住民が節電したか調査する実験 (『人が節電に走る「意外な動機」』。チャルディーニによるカリフォルニア州サンマルコスでの実験)
    実践 行動経済学 2 『笑顔としかめっ面と省エネ』
    ※ 平均以上エネルギーを使用していた世帯は使用量が減り、逆は増える (ブーメラン効果) として説明されている (GIVE & TAKE では逆は説明されていない)


  1. スティーブン・R・コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版) ↩︎

  2. リチャード・セイラー『実践 行動経済学』(日経BP社) ↩︎